拒食症一歩手前!?わたしが落ちたダイエット地獄
こんにちは。菊江栄養コンサルタント事務所の菊江好美です。
わたしは学生の頃、3ヶ月で13kgのダイエットに成功したことがあります。
今日は、その話をしますね。
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あなたは今自分が太っていると感じていますか?
わたしは中学生の時からずっと
自分は太っていて醜いと本気で思っていました。
お尻は大きく、太ももも太い。顔はニキビだらけで見た目も最悪。
お腹のお肉がズボンのウエストからはみ出すのは当たり前と思っていましたし、
太ももが刷れてズボンが破れるのも普通だと思っていました。
それでも高校生くらいまでは、周囲に同じような子も何人もいて、
特別悲しいとかツラいとか思っていたわけではありませんでした。
でも、大学で一人暮らしをした20歳の頃から、
わたしは「食べないダイエット」にのめり込んでいきました。
朝はフルーツグラノーラを1カップ
昼は学食で数個の小鉢を並べてもちろんご飯は無し
夜は春雨スープだけ
春雨スープを17時頃に食べ終えたら、そこから翌朝の8時まで絶食。
20歳当時、56kgあった体重が3ヶ月くらいで43kgまで落ちました。
あなたにはこの話、成功ダイエットの話に聞こえますか?
わたしも、当時は「やった!大成功!」と思いました。
服も買い替え、鏡の前に立つのが嬉しかったです。
でも…
食べるのが怖い
そう思うようになってしまったんです。
毎日毎日空腹の時間がツラくて、でも、食べると太ってしまうんじゃないかと怖くて。
でも、そんなふうに感じている事自体、あまり自覚もなかったんですよね。
ある日、友人の家でスイカが出された時に、
「太るから要らない」って言ったら
「スイカってほとんどが水分だから太るわけ無いじゃん」って言われて、
うわ〜、自分ちょっとヤバいんじゃないかな、って。
その時はじめて気付いたんです。
食事=悪
になっている自分に。
水さえも怖い。
このままいくと拒食症になっちゃうんじゃないか、ちょっと震えたのを覚えています。
それでも、わたしはその後何年も「やせる=食べない」という思考でがんじがらめになっていきました。
結婚して、親になり、子どもの食事には気を遣うものの、自分の食事は無頓着。
太ったっていいじゃん、やせたきゃ食べなきゃいいんだし、昔みたいにすぐやせられるよ、
そんな悪魔がわたしの脳の中に居座ってささやくんです。
大丈夫大丈夫、食べなくても死なないから、って。
さて、
食べないダイエットをしている時、困った事がふたつありました。
ひとつめは、イライラが増えること。
ふたつめは、生理痛がひどいこと。
当時はそれも、性格の問題や体質の問題だと思っていました。
仕方のないことなんだと。
でも、栄養の勉強をして食事を見直したら、
それは仕方のないいことじゃないって気付いたんです。
特に生理痛は、毎月あんなに寝込んでいたのがうそのように辛くないし、
経血量も減ってショーツに漏れることもない。ドロッとした塊が出てくることも少なくなりました。
そして思ったんです。
わたしはずっと自分の身体を大事にできていなかったんだな、って。
いまは、自分の身体は借り物のように大事にできるようになりました。
(2019年4月 次男は産まれてはじめての花見)
もし、あのまま自分勝手な食事を続けていたら、
ここまで子育てを楽しめていただろうか、と考える事もありますよ。
「わたしたちは食べたものでできている」
本当にそうだと日々しみじみと感じています。
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いかがでしたか?
たしかに、わたしは3ヶ月で13kgというダイエットに成功しました。
ダイエットの広告ならなんとインパクトのあるものでしょうか。
でも、これは決して幸せな結末のある話ではありませんでした。
食べないダイエットは、場合により心を蝕み、身体を酷使し、人生をつまらないものにする、そういう行為です。
あなたには、わたしのような辛い気持ちになってほしくないし、
もし、いま、あなたが当時のわたしと同じ気持ちでいるのなら、
そこから抜け出すことは必ずできます。
身体は変えることができるし、心も変えることができます。
食べないダイエットはやめてください。
しっかり食べてもやせられます。それをあなたにも知ってほしいです。