わたしが食べやせに出会うまで〜①自己否定に苦しんだ産後太り〜
こんにちは。菊江です。
先日は、わたしが食べないダイエットにのめり込み、ついに食事が怖くなって拒食症一歩手前までいった話をしました。
どんどん落ちる体重が快感で、ついには水まで太るんじゃないかって思い詰めてしまった20歳ころのことでした。
そんな「やせる=食べない」の考えを結婚から2度の出産を経た30代前半まで引きずっていました。
当然のように太ったら食べなければいい、という気持ちでいた2人目出産後、わたしは何をしてもやせない、ストレス食いでやせられないという産後太りの闇の中にいました。
冒頭の写真は、産後1年くらいの一番悩んでいた頃の写真です。顔がまん丸で体型を隠すような服ばっかり着てたな〜。
今日は、わたしが悩みに悩んだ産後太りの話をします。
どうしてもあと3kgが戻らない!
わたしには、息子、娘、息子の3人の子どもがいます。
一番上の息子を産んだのは29歳の時。悪阻も辛く、その反動で安定期から臨月にかけて体重が増えて、14kg増での出産でしたが、産後はスルスルと体重が落ちてすぐに元通りに戻りました。なんだ、完母で普通にしてればすご戻るじゃん、楽勝!それが人生最初の出産だったんです。
その3年後の32歳の時に娘を出産。前回同様14kg程度体重が増えましたが、いざとなればすぐに戻せるよね、と思ったのが、大きな間違いでした。
失敗の一番大きい原因は、1人目とは環境が全然違う!ことに気付けなかったことです。
まず2歳半の息子がいること。
イヤイヤ期&赤ちゃんがえりで産まれたての娘より手がかかる。赤ちゃんが寝ている間にひと休み〜、ができない。それでもなんかと休憩を確保しようとテレビ、ビデオ、タブレットをフル活用するも、そうして子どもを放置していること自体が自責念でストレスに。踏んだり蹴ったりだったけど、子どもも寂しい思いをさせたな、とそれまた反省。
そして、もうひとつが、早期の復帰でした。
当時わたしは、栄養士養成校に通う2年生。息子が1歳になったのを機に短大に通い始め、2年生の夏休みに出産しました。正直にいえば、家族計画をしっかりしてこなかったツケが回ったということなのですが、授かった大事な命。夏休み中に出産し、3週間後には後期がはじまり、さらには2週間の校外実習、卒業試験などなど、娘の生後半年はわたしもほとんど記憶がないくらいに忙しくしていました。
ふとったら食べなきゃいいんだよ、簡単にやせられる
そう思い込んでいたわたしだったので、学校が落ち着いたら、卒業したら、とダイエットは後回しにしていました。だって、学校に通い、子育てしながら食べないダイエットはできなかったから。
その時点で妊娠前体重まであと3kgという体重までは落ちてはいたんです。
でも、そんな生活の中で、あと3kgが落ちない。やせない。減らない。戻らない。
でも、ダイエットする時間も気力もない。
わたしは3kg太ったまま、学校を卒業することになりました。
まさか!食べないダイエットが続かない?!
学校を卒業し、短時間の仕事をする傍ら、ダイエットもスタート。
やり方は炭水化物=お米を抜かす、自己流低糖質ダイエット。
主に夕食のお米を抜かして、おかずだけにしました。
若い頃はこれだけですぐに成果が出ていましたので、最初はわたしもすぐやせられると思っていました。
でも…
このお米を抜かすダイエットがどう頑張っても続けられない。
3日もお米を減らしたら0.5kgは減ります。でも、4日目がも〜、我慢できない。息子の残したご飯をパクリ、もうひと口パクリ。もういいや、ちょっとやせたし、今日は食べちゃおう!と結局お茶碗一杯分をペロリと平らげてしまうのです。
次の日の体重計は…そう、ご想像の通りです。元通り。3日間の努力が水の泡。
食べなきゃやせる、と思い込んでいたわたしも、食べないことが続けられない、我慢できないことまでは計算外でした。
わたしの身体は、妊娠中から続く好きなものを好きに食べる食習慣から、糖質を我慢することができなくなっていたんです。
すっかり糖質依存。
ここまで読んで、あれ、菊江さん栄養士の勉強してきたんじゃないの?と思う人もいるでしょう。
でも、この時のわたしはまだ、栄養士の知識を自分に置き換えるということに考えが及んでいませんでした。山ほど知識がある人が、全て行動に移せるとは限りませんよね。わたしも同じで、あの2年間で得た知識が自分にも活かすことができるなんて当時は1mmも思い浮かばなかったんです。不思議。
それだけ、「ダイエット=食べない」が頭の中に染み付いちゃってたんだと思います。
太った自分が嫌いで仕方ない!繰り返す自己否定
すっかり糖質依存になっていたわたしの身体。食事を適正量で我慢することができなくなってしまったわたしの身体。我慢すれば我慢するほど反動がきて、結局「あと3kg」やせられないまま、わたしは自分がすっかり嫌いになっていました。
- たった3kgもやせられないなんて
たかがお米を我慢できないなんて
やると決めても結局すぐ諦めるなんて
なんて、わたしはダメな人間なんだろう
そんな自己否定を繰り返すようになっていきました。
いつもイライラして、子どもに当たって、優しくできない自分に自己嫌悪して。
鏡に映る自分は醜くて直視することができませんでした。
たった3kg、でも、わたしにとっては自分の存在価値が失われるくらいに大きな大きな壁だったんです。
たかが3kg、たかがダイエット。今ならそう思えるけれど、当時は本当に自分が嫌いでした。
一番嫌だったのは、保育園や幼稚園の送迎で、同じくらいの子どもをもつお母さんたちに会うことでした。みんなオシャレでスタイルが良くて、自分が一番太って醜いと思い込んでいたし、それでも、明らかに自分より太っている人を見つけては意味の無い優越感を感じて、そう思ってしまう自分がさらに嫌で…
嫌で嫌で嫌で…
きっと、今まさに、同じ気持ちで悩んで悩んで悩みまくっている人いると思います。
辛いですよね。もう終わりにしたいですよね。
わたしは、この産後太りの苦しみをその後1年以上引きずりました。
でも、幸運なことにその後模索の中から、食べる=やせるに出会うことができました。
3人目はその経験を活かして産後太りに悩まずにすみました。
だから、あなたにも伝えたいんです。
食べてもやせられる、ということを。
もし、今まさにあなたが、何かを排除したり、何かを盲目的に食べるような偏った食事で、やせられないと悩んでいるなら、それはもうやめましょう。そういう無理なダイエットは、一時は良くても必ずほころびがでます。そこから巻き返すのはとても大変です。
あなたは、もっと健康で、豊かな人生が送れるし、もっと幸せになる権利があります。
そのことに、食事は決して無関係ではないのです。
食べないダイエットはやめてください。
食べてもちゃんとやせられますから。