【Q&A】vol.6 朝食が大事というけれど…やっぱり朝食は食べた方がいいですか？
きょうの【Q&A】は「朝食が大事というけれど…やっぱり朝食は食べた方がいいですか？」です。
正解を言ってしまうと、絶対に食べた方がいいです！
でも、その疑問も分かるんです！ネットで情報を集めると本当にたくさんの方法が出てきて、何が正解なのか分からなくなりますよね。それも当然。ダイエットメゾットはもちろん、健康にも、食事にも、もちろん運動にも万人に通じる正解などないのです。紹介されているメゾットは、紹介している”その人”が”成功した方法”ということであり、必ずしも”あなた”にも成果をもたらしてくれると決まっているものではありません。
わたしもかつてはそんな情報に右往左往していたひとりですから、何を信じていいか分からないという気持ちはよく分かります。だからこそ、わたしのメゾットは化学に裏付けされた「栄養学」をもとに考えているのです。もちろんその栄養学も時代とともに変わります。10年前の栄養学はもう古いと言われる世界、常にアップデートして指導しています。
その中でも、わたしが一番大事にしているのが朝食。とにかく朝をたっぷり食べる体を作ることこそ、このダイエットの最終目標だったりもします。
まず、朝食を抜いたとしましょう。
どうしたって食欲がない日ってありますもんね。で、思い浮かぶのは「これで一日のカロリー摂取量が減ってラッキー」とか。でも、よくいう16時間ダイエットであっても、朝食を抜く指導はしていませんよね。１日３食を食べる時間の制限があるだけで、食事量を減らす方法ではないですし、ましてや朝食を抜いて空腹時間をより長くすれば効果が上がるというものでもないわけです。
もし、過去に朝食を抜いて体重を減らした経験がある場合は、それは単なる栄養不足。痩せたのではなくやつれたと表現される状況のはずです。
わたしのお客様の中にも、長年朝食欠食を続けてきて、そのほうが調子がいい、という方が何人もいらっしゃいます。しかし、そういう方の生活をよく観察すると、つまりは夜ご飯が遅すぎて、朝食が食べられないという状態だということが分かります。寝ている間も胃が消化をして働いているために、胃が疲れてしまっているのですね。そのような生活リズムでは、たとえ栄養バランスが良くても痩せるわけがないのです。そもそもが不健康ですから。
そして、育児や家事、仕事をしてれば、自ずと朝は忙しい時間になりますね。朝食欠食は、ガソリンがエンプティなのにエンジンをベタ踏みして高速を走ろうとしているようなものです。それで体に負担がないといえるでしょうか？気づかないうちに疲弊して消耗した体を回復させるために、なけなしのエネルギーや酵素、タンパク質などが使われていくと、筋肉が減り、脂肪は減っても肌はシワシワ、疲れがとれない、感情のコントロールができない、体内がどんどん老化していく悪循環にはまっていってしまうのです。
しかし、どんなに頑張っても、子どもと一緒に起きてしまったらもう自分の時間は作れないというほど忙しいママもいますよね。パパはもう出勤していて完全なるワンオペ。上の子がいて未就学児であれば手間は二倍。とてもじゃないけどSNSのような優雅な朝食は作れません！と思って当然です。
きょうはそのコツをいくつかご紹介します。
①前日の夕食を朝食にする
朝食は食べないけど、夕食は結構ボリュームのある食事をするという方も多いと思います。夕食をまるっと翌朝に持ち越してもいいですし、半量にしてもいいです。これは夕食にカロリーの比重が多い人や夕食時間が遅い人に向いています。こうすれば、朝に食べるものがないということもなくなりますし、夜のボリュームを抑えられるので翌朝お腹が空いて起きることができます。
②タンパク質だけでも確保する
欠食で一番怖いのはタンパク質不足です。すぐ食べられるタンパク質を冷蔵庫にストックしておきましょう。
・ゆで卵
・チーズ
・ヨーグルト
・牛乳
・豆乳
成人女性、特に産後の疲労が溜まっている産後ママの多くはタンパク質、鉄分、カルシウムの不足が心配です。どれも出産で疲弊した体を回復させてくれるだけでなく、精神を安定させて子育てを楽にしてくれる栄養素です。今、いろいろな不調を訴える人のほとんどがこれらの栄養素が慢性的に不足している状態と言われています。
中でも卵は1日1個をノルマにして欲しいくらい栄養満点です。まとめてゆで卵にしておくと便利ですね。おすすめな食べ方としては、ゆで卵を半分に切って塩こしょう、そしてあまに油やエゴマ油を小さじ１たらりと垂らします。n-3系の必須脂肪酸をしっかり補給すること、そして脂質をしっかり摂ることで腹持ちをよくします。市販の野菜スープにMCTオイルやココナッツオイルを入れてプラスすれば、これまで以上に脂肪燃焼回路を効率よく回すこともできます。あとは季節のフルーツをご褒美にすれば、ほら、なんだか気持ちよく1日をスタートできるような気がしませんか？
やったほうがいいのは分かるけど行動に起こせない、そういうことってすごく多いですよね。赤ちゃんや小さい子供がいたり、仕事が忙しかったり、なかなか食事の優先順位が上がらない場合も多いでしょう。
しかし、どれもこれも健康で元気な体があってこそ。お子さんの成長をそばで見守り続けるためにも、今あなたに必要なのは食事を見直して健康を維持するではないでしょうか。
☆食事方法についてご相談などいつでもお受けしています。こちらから。